1. 小論文とは

 小論文は,「自分の言いたいことを述べる」場です.自分と異なる意見の人が想定され,その人に向けてのその人と異なる自分の主張を展開すること.これが小論文を書くということの基本です.つまり,小論文とは,「自分と異なる他者と対立する」場に他ならないのです.
 自分と異なる意見を持つ他者を納得させるための,最も科学的で客観的な方法が「論証」と呼ばれるものです.そして,論証の規則であり,他派に論証するための,「論理」の基礎をトレーニングします.その後,自分が選択したテーマ別添削演習で,医療や環境といった小論文入試頻出のテーマについて,実際に小論文を書いてもらい,論理を応用し,論証を実践してもらいます.
 本講座の2人の講師(細川・木下)は,そこで貴方が議論と論証をする当面の他者であり,したがって,当面の“論敵=論友”だと思ってください.小論文の採点官とは,あなたが議論と論証をして,お互いの意見を高め合うための,良き“論敵=論友”なのです.だからこそ,小論文の評価は,自分と異なる他者としての採点官を,どれだけ納得させることができたか,すなわち,どれだけ「論破することができたかによって決まります.入試本番で採点官を「論破」」したいと志す人の挑戦を待っています.



2. 募集対象

今から,短期間で,小論文の足がかりを得たい人.
少ない受講回数であっても,以後自らで小論文の力を発展させる方法を獲得し,小論文の
自力と他力を身に付けたい人



3. 授業の進め方

前週に課題を渡しますので,自分で課題の小論文を書いた上で,授業に参加してください.小論文基礎講座のみ,事前準備の必要はありません.授業は,前半が議論と論証の組み立て方やテーマに関する講義,後半が書いてきてもらった小論文に対する個別添削指導となります.また,毎回その日のテーマに関する参考資料を配布して,授業の後,必要に応じていつでも自習のために利用できるようにしてもらいます.



4. 講座の概要

最初に,小論文基礎講義を受けた後,実践的な添削演習に入ります.
添削課題は以下の6つです.

E 環境系
E1 人自然に帰ることができるか
E2 年とは何か,どのような構造を持つものなのか
B 生命医療系
B1 告知とは何か
B2

死の定義は科学的に決定されるべきか,
文化的に決定されるべきか

P 思想哲学
P1 歴史とは何か,何のために必要か
P2 脳とコンピューターの差は何か


5. 受講計画例




志望     基礎講座   添削課題
医学部   少ない回数ですませたい B1・B2
たくさん書きたい B1・B2+E1・P2+E2・P1
理科系   少ない回数ですませたい E1・P2
たくさん書きたい E1・P2+B1・B2+E2・P1
文科系   少ない回数ですませたい P1・P2
たくさん書きたい P1・P2+E1・B2+E2・B1
建築系   - E1・E2
※あくまで具体例として参考にしてください.




6. 日程表


開講日   担当講師 講義内容
10月15日 細川 小論文基礎講座
「なぜ書くのか,何を書くのか,−差異・対比・対立−」
10月22日 木下 B1 告知とは何か
10月29日 細川 E1 人は自然に帰ることができるか
11月 5日 木下 P1 歴史とは何か,何のために必要か
11月12日 細川 E2 都市とは何か,どのような構造を持つものなのか
12月 3日 細川 小論文基礎講座
「なぜ書くのか,何を書くのか,−差異・対比・対立−」
12月10日 木下 B2 死の定義は科学的に決定されるべきか,
文化的に決定されるべきか
12月24日 細川 P2 脳とコンピューターの差は何か




7. 受講上の注意

申し込みの段階で,添削演習カード(2回分)が付いてきます.上記の6つのテーマの中から,自分が書いてみたいものを2つ選んで届け出てください.小論文基礎講義+添削演習2回が,最小の受講回数となります.

小論文基礎講義を受けた後しか添削演習に入れませんので,必ず10/15に受講するようにしてください.
(12/3にも基礎講義を行いますが,その後の添削演習は2回のみとなり,テーマは選べなくなってしまいます.)

もっとたくさんのテーマで小論文を書いてみたい人は,追加で,添削演習カードを申し込み,選んだテーマを届け出てください.小論文をどれくらい書いてみたいかの度合いに応じて,自分自身で,添削演習の回数を2回〜6回と設定することができます.

各添削課題の指導日は決まっているので,日時をよく確認するようにしてください.